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大分類 植物
画像 Capsicum annuum
種名分割1 Capsicum
種名分割2 annuum
学名 (一般名) Capsicum annuum L.[red pepper、chilli pepper、chili pepper、とうがらし、トウガラシ、唐辛子、唐芥子、蕃椒、Ornamental pepper、かぷしくむ、カプシクム・あんぬうむ、アンヌウム];Capsicum annuum L. var. glabriusculum (Dunal) Heiser & Pickersgill[トウガラシの変種];Capsicum annuum L. var.aviculare (Dierback) D'Arcy & Eshb.[トウガラシの変種];Capsicum annuum L. var. grossum Sendtn. [sweet pepper、ししとう、シシトウ、獅子唐、ししとうがらし、シシトウガラシ、獅子唐辛子、あおとうがらし、アオトウガラシ、青とうがらし、あまとうがらし、アマトウガラシ、green peppe、bell pepper、ぴーまん、ピーマン、Paprika、ぱぷりか、パプリカ、ひもとうがらし、ヒモトウガラシ、むらさきとうがらし、ムラサキトウガラシ、紫とうがらし]Capsicum annuum var.annuum
科名 ナス科
原産 ペルー原産、コロンブスが1493年にヨーロッパに伝えた。;ピーマンは南米原産。;パプリカは南アメリカ
日本伝来 トウガラシは、桃山時代から江戸時代初期の間に伝えられた。南蛮と呼ばれた。貝原益軒は「花譜」(1698)、「山と本草」(1709)、「菜譜」(1714)でとりあげている。;ピーマンは唐辛子の甘味種として発達し、江戸末期に日本に伝わった。
概説 ピーマンは、トウガラシの栽培種のひとつ。トウガラシの栽培品種は、パプリカ群(Longum Group)、八房(Fasciculatum Group)、青果群(Grossum Group)、チェリー群(Cerasiforme Group、「榎実[観賞用栽培種]」)、コーン群(Conoides Group、「鷹の爪」)の5つのグループに分類できる。[品種]万願寺トウガラシ、伏見トウガラシ、田中トウガラシ、鷹ケ峰トウガラシ、ひもとうがらし(奈良県大和野菜)など。;[ピーマンの品種]緑ピーマン、赤ピーマン、パプリカ;非耐寒性の一年生から短命の多年生まである。高さ1.5m広がり2m。枝分かれした茎と単純な先の尖った隋円形の葉がつく。ベル形の白から緑色の花が春と夏に咲き、後に中空の15cm程の実がつく。これは熟すとさまざまな色になる。;ハーブの一種;[実]辛い実には強壮、殺菌作用がある。
食用 獅子唐、トウガラシにはビタミンA、カロテン、ルーティン、クリプトキサンチン、ピラジン、を含まれ、油を用いるとそれらの吸収はよくなる。辛味成分はカプサイシン。七味唐辛子は、トウガラシ、ミカンの乾皮、ケシの実、ゴマ、大麻実、サンショウ実、乾海苔の粉末の混合物。乾燥トウガラシでもビタミンCが豊富。乾燥によりビタミンAは10倍増える。;辛い実、甘い実ともに熟したもの、未熟なもの、生、乾燥物が野菜となる。生、料理、ピクルス、チャツネ等世界各地、特に南米、中米、メキシコ、インド、東南アジアで使われている。;熟した実はカイエン、チリパウダー、パプリカにする。;辛い実のペッパーは使いすぎたり、たまたま眼や皮膚の傷に入るとひどく痛む炎症を起こす。
健康促進・薬用 新陳代謝亢進作用:カプサイシンは胃腸で吸収され、副腎に作用し、興奮させるホルモン、アドレナリンの分泌を誘導する。このホルモンは、外的に対して身を守るための準備を促すホルモンであり、筋肉に血を集め、肝臓では貯蔵グリコーゲンをブドウ糖へ、脂肪組織では脂肪を脂肪酸に分解する。これらは、体の隅々に送られ、燃えて汗や熱を発生する。;ししとう:肥満抑制、健胃、ガン抑制、動脈硬化予防、糖尿病予防、高血圧予防、便秘改善、疲労回復;ピーマン:ガン抑制、動脈硬化予防、肥満抑制、毛細血管機能強化、便秘改善、糖尿病予防、高血圧予防;パプリカ:ガン抑制、抗菌・殺菌作用、免疫力強化、細胞老化防止、美肌効果、感染症予防;循環器系、消化管系の刺激、発汗促進、組織を刺激して末端血流を増加、痛覚鈍麻作用がある。;発熱前の悪寒、病後の衰弱、老衰、静脈瘤、喘息、消化管機能不全に内服する。;外用薬として捻挫、ひびのきれる前のしもやけ、神経痛、腰痛、胸膜炎に有効。;熱帯地方では胃腸の解毒剤、食品の保存剤として辛い実のペッパーが重要である。
一般文献 高嶋四郎ら,原色日本野菜図鑑、保育者(1964);大場秀章、サラダ野菜の植物史、新潮選書(2004);白鳥早奈英ら監修、もっとからだにおいしい野菜の便利帳、高橋書店(2009);井上勝六、食と健康の分化史、丸善ブックス、084(2000);オールガイド五訂増補食品成分表2009、実教出版(2009);五明紀春監修、502品目1590種まいにちを楽しむ食材健康大辞典、時事通信社(2005);デニー・バウン著、英国王立園芸協会ハーブ大百科、誠文堂新光社(1997)
加工品 オリジナルデスソース(Blair's Death Source,(株)鈴商,東京都新宿区荒木町23番地,http://www.suzusho.co.jp/blairs/index.html);京名物七味唐からし((株)七味家本舗SF,〒605-0862,京都市東山区清水2-221);一休堂の京七味((株),〒601-8101京都府京都市南区上鳥羽高畠町59,http://www.kyo-yakumi-ikkyudo.co.jp/company.html)
食用フラグ Edible Harb
種名 Capsicum annuum
Id 191